【地域情報紙ぷれすしーど　2021年2月26日号掲載】

　「終活をしたら色々すっきりするかもしれないけど、人付き合いまですっきりさせるのは、さみしい」。これは、先日お会いした60代の女性の言葉です。この方の周りでは、今年、年賀状のやり取りを卒業する「終活年賀状（年賀状じまい）」を始める人がいて、何とも言えない気持ちになったそうです。

　確かに、終活の入口として最もポピュラーなものが「片付け」で、わかりやすいメリットが「すっきりできること」ですから、〝引き算〟のイメージは強くなりがちかもしれません。けれど、終活の大きな目的は、もしものときの「備え」です。「自分にしかわからないことを減らす」という視点が大切かなと思います。

　ちなみに、本当に親しい友人や、お世話になった方の存在は、エンディングノートで伝えることもできますが、もっと丁寧に整理するなら、コクヨの「人とのおつきあいを大事にするノート」のように、人間関係に特化した便利アイテムもありますよ。終活の温度は人それぞれ。納得のいく方法が見つからない場合は、わくサポにいつでもご相談ください。