【地域情報紙ぷれすしーど　2021年3月19日号掲載】

　生前は何を楽しみ、どんな人とどんな交流をしていたか…。故人のひととなりを伝えるために「棺」にこだわることは、本当にすてきなことです。先日、アークハウス福山で開いた「わくサポ体験会」で、参加者の皆さんと一緒に今どきの棺を学び、心からそう思いました。

　新市町の老舗棺メーカー株式会社共栄のスタッフさんが、自社製棺を披露しながら、構造や素材、デザインなどを解説してくださり、最後は全員が中に横たわって〝寝心地〟まで体験。皆さん、これまでに感じたことのない気持ちに驚きつつ、「すごく良い経験をした」と喜ばれていました。

　思わず涙しそうになったのは、蓋をメッセージカードで埋め尽くせる棺。障子のような格子になっていて、文字が中からも読めます。棺がこれほどまでに故人に寄り添えるものになっていたなんて…。趣味に特化したものもあるので、共栄さんのHPを覗いてみてください。