【地域情報紙ぷれすしーど　2021年10月15日号掲載】

　先日、友人2人と2年ぶりのプチ同窓会を楽しみました。そのとき初めて、友人が、少し前から母親の介護生活に突入していることを知りました。病気をきっかけに、スムーズに歩けなくなり、家族の見守りがなくては一人で買い物に行くのも難しくなったそうです。

　「要介護認定の申請は済ませた？」。私の問いに、きょとん顔の彼女。私は、彼女が暮らすエリアの包括支援センターを伝え、認定を受けるまでの流れと、認定後に受けられる介護サービスをおおまかに説明しました。

　彼女は、担当のケアマネジャーさんがついて様々な相談ができるようになることに安心していました。例えば、リハビリに強いデイを利用することで身体機能の維持が期待でき、そこに通う人達との交流も良い刺激になるかも…ということにも興味深々でした。

　彼女に限らず、働き盛りの40代は、そうした知識は「ほぼゼロ」と言っていいほど乏しいものです。私も老人ホーム紹介の仕事に就いていなければ同じでした。

　「コロナの自粛も大事だけど、次はもっと早く会おうよ」と約束しました。悩みや情報を共有する時間は、年齢を重ねるほど貴重になってきますね。