【地域情報紙ぷれすしーど　2024年7月19日号掲載】

　入居した家族に会いに行くときはお土産を届けたいものです。けれど「何でも差し入れOK」の施設は少ないです。施設には食事制限のある人も多く、高齢者はお裾分けをし合うのでトラブルになりがちです。また、認知症が進むと賞味期限の管理もできなくなってきます。

　よくあるのは「スタッフが管理する」パターン。他には「果物などの生物は厳禁」「喉に詰まらせないものならOK」という施設も。もちろん「差し入れはお断り」の施設もあります。その場合は施設側でなるべく希望に応じたおやつを買っているそうです。ヤクルトや牛乳を飲むのが日課だった人は施設に届くようにしています。お酒は前回もお伝えした通り、一人で部屋で嗜むのはOKという施設に限り、差し入れが許されています。

　大事なのは訪問する可能性のある人すべてに情報を共有することです。たまに会いに来てくれる親戚や友人などにもしっかり伝えておいてください。