【地域情報紙ぷれすしーど　2022年7月8日号掲載】

　熱中症で救急搬送された方の年齢層をデータ化すると、全国的に65歳以上の方が半数以上を占めているようです。福山市でも、先月救急搬送された熱中症患者数65人のうち、60代以上が73%を占め、70代以上だけをみても全体の67%を占めています。

　原因としては、加齢に伴い体内の水分量が減少していること、内臓機能が弱まっていること、薬の服用などによって若い世代よりも体温調節や気温への対応がしにくいことなどが挙げられます。

　例年より早く夏本番に突入した今年、特に、一人暮らしの高齢者や、昼間に一人になる時間が多い高齢者、高齢の夫婦暮らしの方々のご家族の皆さんは気をつけてあげてください。台風の影響で日差しは和らぐことはありますが、水分補給やエアコンの調節だけでなく、傷んだ食材の確認なども大切です。

　そして、年齢に関わらず、疲れたら休みましょう。わずかな体調の変化も見逃さず、自分の体を労わることを忘れないでください。