【地域情報紙ぷれすしーど　2023年1月27日号掲載】

　高齢者の一人暮らしや高齢夫婦の二人暮らしの世帯では、家族に気をつけていてほしいことがあります。一般的に考えられる緊急事態は、転倒骨折や体調不良で動けなくなってしまったのに誰にも気づいてもらえないというケースですが、認知症の症状が進むと、より日常的なことが危険につながり始めます。

　中でも「食べもの」と「薬」。口に入れるものには定期的なチェックが欠かせません。冷蔵庫に賞味期限切れのものや腐ったものが増え始めたら要注意。元気なうちから冷蔵庫の状況を知っておくと、異変に早く気づけます。先日、「市販の頭痛薬を大量に飲んでいる」というケースもありました。幸い、薬包紙に小分けしたタイプだったので、家族が中身を米粉にすり替えたそうです。

　これらは同居していても気づけない場合があります。万が一に備えた視点で日々の生活を見守ってください。