【地域情報紙ぷれすしーど　2021年9月24日号掲載】

　医療保険が国民全員が対象なのに対し、介護保険は、40歳以上65歳未満のうち特定の病気がある人、または65歳以上の人が対象です。料金は、医療保険の場合は年齢や所得によって負担割合が1〜3割と変わってきますが、介護保険は「要介護度」と所得によって1〜3割と変わってきます。

　目的も違います。医療保険のリハビリは治療や訓練に特化した機能回復がメインです。一方、介護保険のリハビリは日常生活全般の機能を維持すること、自分らしい生活や人生を取り戻すための活動です。さらに、医療リハには日数や病状に制限がありますが、介護リハにはそれがありません。そのため、リハビリを長く続けて頑張ったことで、「要介護度」が軽くなったというお話もよく耳にします。長期のリハビリを希望する場合は介護リハのほうが適していると言えますね。

　介護リハを受ける方法は、デイサービスなどに通う「通所型」、専門家が自宅に来る「訪問型」、老人ホームの中で受ける「入所型」があります。最近では、トレーニングジムさながらにマシンを揃えた老人ホームやデイが増えました。リハビリ重視の方や体を動かすことが好きな方におすすめです。