【地域情報紙ぷれすしーど　2025年4月11日号掲載】

　家族が認知症になると詐欺被害に遭うのでは？など、ニュースと重ねて心配事が増えていきますよね。ただ、奪われることだけがトラブルではなく、お礼を配りまくって散財するケースもあるのです。

　おかずをお裾分けしてくれた、朝のゴミ捨てをしてくれた、友人が訪ねてきたときに庭を駐車場として提供してくれたなど、日常生活でちょっとお世話になったことに対するお礼として、お金（多い場合は１万円！）をその都度渡してしまうという相談を、数件受けました。受け取るまで帰らせてくれないし、声を荒げてしまうので仕方なく受け取ったという声もあるようですが…。

　その中でも幸運だったケースは、ヘルパーさんやケアマネさんなどの介護関係者にも渡すため、おやおや？と気づいてもらえたというもの。ひどいケースでは貯金が底をついていたというお話も聞きました。

　「うちはケチだから大丈夫」「そもそもそんなお金はない」などと思わず、余生の財産を守るため、高齢者の金銭管理には本当に気をつけてあげてください。