【地域情報紙ぷれすしーど　2022年3月4日号掲載】

　身元保証人がいない人から「後見人がつけば大丈夫？」と質問されることがあります。混乱しやすいですが、後見人と身元保証人は全く別物です。わかりやすく言うと、後見人は本人の代わりに意思決定や手続きを行う人、身元保証人は家族の代わりに本人をサポートする人です。

　例えば認知症などで判断能力が低下すると、現金の引き出しや定期預金の解約、自宅や自動車の管理・処分などができなくなります。そんなときサポートしてくれるのが後見人です。一方の身元保証人は、家族に求められる支援を担います。具体的には入院時や施設への入居時に必要な保証人になること、さらに家族の代わりに病院の通院・付き添い、買い物代行、お墓参りの付き添いなどのほか、亡くなった後の手続きやお葬式・納骨の手配までを行ないます。

　私たちは身元保証会社「一般社団法人りんどうの会」を運営していますが、何を誰に頼んだらいいかよくわからない状態で相談に来られる方が多いです。弊社では身元保証が必要な方にはサポート内容を提案し、後見人が必要な方には弁護士さんをご紹介します。何が必要か、わからない方もどうぞお気軽にご相談ください。