【地域情報紙ぷれすしーど　2022年2月25日号掲載】

　単なる物忘れか、認知症か。それを調べる「長谷川式認知症スケール」をご存知ですか？10分程度でできる簡単な検査で、ネットでも公開されています。日付や曜日を答えるもの、１００から７ずつ引き算する問題や、いくつかの単語を時間を置いて答えるものなど９つの質問で成り立っていて、30点満点中20点を下回ると認知症の疑いがあるとされています。

　検査は身近な人に問題を出してもらうようにできています。答える人が耳が聴こえにくかったり、無理じいされたりすると、実際の点数よりも低くなることもあります。うつ病などの精神病を患っている場合も同様です。お家で試す場合は、まずリラックスして集中できる環境を整えましょう。プレッシャーは厳禁です。

　長谷川式はあくまでも参考にするもの。点数が低かったら必ず物忘れ外来などを受診して、正しい評価をしてもらいましょう。他の病気と同様、認知症も早期治療がカギです。放置だけは絶対にしないでください。

　とはいえ認知症と判断されたら不安になりますよね。そんなときはどうぞお電話ください。今後の方向性を定めるお手伝いもできますよ。必要なときは遠慮なく頼ってくださいね。