【地域情報紙ぷれすしーど　2021年8月27日号掲載】

　りんどうさん。そう呼ばれることが増え、当社終活事業部が運営する老人ホーム紹介「りんどうの家」の認知度が高まっていることに嬉しさを感じています。

　先日、あるグループホームに一人暮らしの認知症のAさんをご案内しました。が、入居した日の夜、どうしても帰ると言って譲らないため、スタッフさんが車で自宅まで送り、一晩中付き添われたそうです。これを聞き私にできたことは、Aさんと関わりのあった方々に電話をすることだけでした。会ったばかりの私が駆けつけても混乱させてしまうだけなので…。

　翌日、Aさんの顔なじみのケアマネジャーさんたちが説得してくださり、落ち着いた頃、私がホームを訪ねると、リビングにはくつろぐAさんの姿が。そして、一晩付き添われたスタッフさんからは、「ご自宅は本当に見晴らしのいい場所にあってね、私でもここに住みたいと思ったくらいですよ」と、まるでお出かけ帰りのような明るい言葉をいただきました。その瞬間、胸にぐっとくるものがありましたよ。

　介護の専門職の方々の姿勢からは、学ぶことが本当に多いです。そして、そんな方々が奮闘する世界の〝すみっこ〟で、私も頑張れることがとても嬉しいです。