【地域情報紙ぷれすしーど　2022年2月11日号掲載】

　介護に必要なオムツ代はどのくらいだと思いますか？答えは、毎日必要な人で月額１万円前後です。

　老人ホームや病院では「尿路感染症」を防ぐため、オムツ交換は在宅介護の人より頻繁に行われます。ですから、私たちが老人ホームにご案内するときは月額１万〜１万５千円をみていただいています。糖尿病などの疾患があれば尿の量が増えるので２万円以上になるケースもあります。これに加えて、介護者が使うナイロン手袋やウェットティッシュなどの消耗品にもお金が掛かるので、なかなかの金額になってきます。

　ただ、朗報もあるんです。今年４月より「排泄予測機器」が介護保険の適用になります。お腹に貼ったセンサーがトイレのタイミングを教えてくれるんです。認知症などで尿意がわからなくなってしまった人や、トイレに行くのに時間が掛かる人たちもトイレで排泄しやすくなります。

　この機器の主な狙いは「本人の気持ちを前向きにすること」と「介護者の負担を軽減すること」ですが、オムツを使う頻度が少なくなれば、お財布への負担だって軽くなります。今後のAIの排泄サポートに期待したいです。