【地域情報紙ぷれすしーど　2022年10月7日号掲載】

　杖や歩行器、スロープ、手すりといった介護保険の福祉用具について、レンタルにするか販売にするかの「選択制」が検討されていますね。

　現時点では、福祉用具は排泄や入浴に関するもの以外は、原則、レンタルになっています。

　しかし、高齢者が増えていること、介護費が膨らんできていること、そして、ケアマネジメントの負担を軽くする必要があることなどの背景から、「選択制」を導入したほうがいいのでは？という議論が持ち上がっているようです。

　これに関しては、「販売する前にある程度の試用期間やレンタル期間を作っても良いのでは？」「高齢者は体調や状態の変化が起こりやすいものだから、レンタルしたほうがいいのでは？」という慎重な言葉もたくさんあります。

　介護現場の現状や用具の特徴、購入した場合の費用など、状況によって個々への負担は全然違ってきますから、柔軟で現実的な話し合いが進められると助かりますね。